2002年2月

2月3日
その方は血に染まった衣を着ていて、その名は「神のことば」と呼ばれた。天にある軍勢はまっ白な、きよい麻布を着て、白い馬に乗って彼につき従った。この方の口からは諸国の民を打つために、鋭い剣が出ていた。この方は、鉄の杖をもって彼らを牧される。この方はまた、万物の支配者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる。その着物にも、ももにも、「王の王、主の主。」という名が書かれていた。             (ヨハネの黙示録19:13-16) 
 11月に19章の前半から「三つのハレルヤ」、「小羊の婚宴」について学びました。後半では「王の王、主の主」である御方が天からくだり、終末の時代を支配している獣と地上の王たちを裁かれる黙示について学びます。最近、官界、政界、大手企業における様々な悪が摘発されています。報道によると摘発されたものは氷山の一角で、もっと巨大な悪が隠され、見逃されていると伝えられています。しかし、まことの「王の王、主の主」は正しい審判を行なうために地上に再臨されるのです。天に上げられた聖徒たちも白い衣を着せられ、従者とさせていただくのです。


2月10日
また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。(ヨハネの黙示録20:1-3)
 また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。(ヨハネの黙示録20:1-3)昨年は「千と千尋の神隠し」という映画が大ヒットし、英国の作家J・K・ローリングの「ハリー・ポッターと賢者の石」が映画化されて、日本でも話題になりました。主人公が魔法使いで、舞台が魔法魔術学校とあって、アメリカのキリスト教界などでは子供たちへの影響を心配して危険視する声が上がっているそうです。日本でも識者の間で見解が分かれているようですが、光の天使を装う悪魔(Uコリント11:14,15)に惑わされないように注意する必要があります。悪魔はキリストによる千年王国の前に「底知れぬ所」に閉じ込められることを知って、活発に人々を惑わしてくると思います。悪魔に対抗するための神の武具を身につけ(エペソ6:10-18)神に従うことによって勝利を得ましょう。(ヤコブ4:7、マタイ4:1-11)


2月17日 
勝利を得る者は、これらのものを相続する。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。しかし、おくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行なう者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者どもの受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある。これが第二の死である。  (ヨハネの黙示録21:7,8)
 「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。」は十戒の第9番目の戒めです。最近大手の食品加工業者の偽ラベル問題が暴露され、政界でも「言った」「言わない」の決着をつけようと証人喚問も行なわれようとしています。偽りは社会や共同体の交わりの基礎となる信義、正義を破壊するものです(ゼカリヤ8:16-17、エペソ4:25、1ペテロ3:10)。悪魔は「偽りの父」(ヨハネ8:44)と言われています。偽りに対する神の審判は厳しいものです(黙示録22:15)。偽りの証言は、全くの嘘のほかに、中傷、悪意に満ちた推論、陰口、真実の誇張、半分しか話さない真実なども含んでいます。偽りを悔い改め、神の言葉と愛に心と思いが満たされるように祈りましょう。(マタイ15:19、エペソ4:29-32、コロサイ3:9、詩篇141:3)


2月24日 須田利子師
結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである              (伝道者の書12:13)
 「伝道者の書」は1:1に「エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば」とありますので、著者はソロモンであると見なされてきましたが、近年ではこれを否定する諸説もあるとの事です。伝道者(ヘブル語でコーヘレス)は旧約聖書ではここしか出ていません。伝道者は神なき人生の「空」を語って「空の空」と言い続けて来ましたが、今ここで空を解決する道を明らかにしようとしています。「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ」とあなたの創造者であるお方に、目が開かれる時、全く異なる人生観が開かれてくるのです。結論は、神を恐れ、神の命令を守ること、これこそが人間にとってすべてであることです。朽つべき人間の朽ちざる生き方がここにあるのですとの、数千年前に語られたことばは今も変わることなき真理のことばです。